結論 宮台真司さんの事件は少し捜査しづらい点もある
宮台真司さんが東京都立大学の学内で180センチほどらしき男に無言で十数か所を刺されて全治1ヶ月という事件。
大学OBの一人としてその頃からそれほど変わっていない現場近辺のことを思い出すと、
この事件は目撃証言や防犯カメラでの捜査が少ししづらいかもしれないと思います。
大学は駅からストリートが300メートルほどまっすぐ正門まで繋がっていて、ショッピングモールもありそれなりに賑やか。
景観もよくドラマ「アルジャーノンに花束を」で撮影されたこともありました。
犯行現場沿いの道路は人通りがまばら
それに対して、刺された場所は大学の裏側。裏の道沿い。
この道は2車線で店が一切なく、住民にはあまり需要がない道のりなので人通りもまばら。
こういう道路ではタクシーとか営業車が休憩で停まって食事や仮眠してたりしますよね。でも需要が少ないこの通りではそういう停車もほとんど見かけません。
その割にへたに「駐車」すると駐禁で切られることがあるのでご注意を
無断で車通学する学生への警告かもしれない
道の向かい側はマンションがあるが、都心みたいに土地ギリギリに建っているのではなく、土地に余裕がありやや奥まった立地なので、ベランダからの目撃者は視力が良くないと確認しづらいでしょう。
防犯カメラが無さそう
またこの道沿いは電柱もなく景観は良いのですが、防犯カメラらしきものも見当たりません。
学生寮からは遠い
向かい側にはマンションだけでなく大学の学生寮もありますが、犯行現場からは数百メートル離れているので、寮を行き来する学生の目撃証言もほとんど見込めないでしょう。
現場の脇は学生が賑やかなホール
大胆だなと思ったのは犯行現場が学生ホールの脇だったこと。
この建物はサークル専用部屋です。時間制限がなく徹夜でも過ごせます。
地階には学食あり、生協、自販機、24時間使えるコピー機に電子レンジもあります。
写真の2階に見えるガラス張りの部屋では、食事会や飲み会などもできます。
犯行はこの建物の裏口でした。
部屋にはエアコンは付いてるが、夏だったら気分で窓を開けたりすると思うんですよ。そういう時期だったら犯行時の様子が聞こえてきて学生の目撃者がいたかもしれない。
いっぽうで秋以降の都立大学は、丘の上という立地で風が起こりやすく寒いので窓は閉めがち。そのため、犯行時の抵抗する声や音には気づきにくい状況だったかもしれない。
ただ、サークルで学生が多く過ごしている時間帯であったことや、たまたま窓から外を見ていた学生はいると考えると、あの時間と場所で実行したことはまあまあ大胆だなと感じます。
再発防止にはどうする
防犯カメラの増設を望みます。
ど素人の意見ですが、裏の道路沿いには電柱は無くても電灯ならありますので
そこから電源を取って電灯にカメラを増設するのはどうだろう。
この道路はうら寂しいところがあり、痴漢みたいなことも起こるかもしれないともいえます。
空手ができて武術や護衛術にも含蓄ある宮台先生のような男性が襲われたということは、当然に女子学生が襲われることだってありうるシチュエーションでもあるといえます。
防犯カメラはそういう意味でも設置する意義があるような気がします。