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ジョブチューン ファミマ炎上の要約
コンビニ食を一流シェフ達が評価するテレビ番組企画で、1人の男性シェフがファミリーマートのツナマヨおにぎりに対して、外観からして食べる気にならないと試食をいったんは拒否。
番組司会者からの促しや、その場に臨んでいたファミリーマートの女性担当者が涙ながらに食べて欲しいと言ったのを受けてようやく1口食べた。
5人のシェフの評価で2人が合格を出した多数決で結果不合格となった。
「一流シェフが安いコンビニ食の評価をすること自体がおかしい」という世間の意見について
そもそもその企画に企業が積極的に参加しているのだから、この評価スタイル自体は今回批判すべき的ではありません。
酷評までを承知の上で企業的に宣伝等のメリットがあって参加し続けているわけなので、酷評されること自体は問題ないと思います。
この意見を抱いた人の気持ちを想像すると、この回をたまたま視聴した人が、ファミマの女性担当者が涙声になってしまったのをみて可哀想じゃないかという気持ちから企画自体への批判が湧いてしまったのではないかと推測します。
たしかにあの女性担当者さんに少し同情してしまいました‥
「そんなに偉そうに評価するなら逆にコンビニ開発者や視聴者がこのシェフの料理(4万円位)を評価したらどうなんだ」という世間の意見について
コンビニ食はその食品自体だけ評価されるのに対して、高級レストランは料理だけが4万円なのではありません。内装や調度品、サービスなども料金に含まれており、コンビニ食のように料理だけで評価するのは無意味です。
あまり上手く言えませんが、高級レストランはお客さんが”気分”で利用するものだと思います。
例えば初ボーナスで両親を連れて行くとか、家族の誕生日を祝ってあげるとか、転職祝いとか、クリスマスを機に仲を深めたい女性を連れていきたいとか。
そういったそれぞれの人のストーリーの中に高級レストランを位置づけてお客さんは高級レストランの利用価値を決めていると思います。
お客さん達が利用する10人10色のストーリーや”気持ち”で利用されているものなので、料金の妥当性を評価する目的だけでその高級レストランに行って検証するというのはそもそも評価のスタンスが間違っています。
この意見を抱いた人の気持ちを想像すると、泣いてしまったファミマ担当者にかわって批判したい気持ちが高まってしまってのことではないかと思います。
コンビニおにぎりのゴハンに艶がないと不味そうというシェフの意見について
コンビニ食は、勤務中など多忙な状態で食べることが多い。
トラック運転手や宅配ドライバーは食事のためだけに停車休憩が出来ない場合も少なくなく、ハンドルを握りながら片手で食べる。そのときに崩れやすいオニギリでは危険ですらあります。
まずほぐれにくいことはコンビニオニギリの大切な条件です。
いっぽう、インターネットが普及して以降、コンビニ食は添加物が盛りだくさんで不健康だという情報やイメージが世間に少しずつ認知される時代になっています。
弁当のご飯に艶をつけるだけのために薬品の水溶液にご飯を漬け込む、みたいな噂の情報が元バイト作業員や関係者らしき人から出ていたりします。
そんな背景やお客さんのイメージを考慮すると、艶を出すためのだけにまた添加物を加えることは必ずしも良いこととは限りません。
この意見を出したシェフの気持ちを想像すると、料理の世界では下積みの教育が厳しく、作った料理を見ただけで食べずに作り直しさせられるようなことがよくある世界であり、その感覚が出てしまったのかもしれません。
ジョブチューンファミマおにぎり炎上は何が問題か
やはりというか、この小林シェフが最初に試食を拒否したことに尽きます。
このシェフは、まず外観を批判したかった。
でも食べてからでも外観の批判はできます。
だったら一口でも食べて下さいよ‥という話です。
さらに別の視点で考えると、番組自体が食べることを事前にルール化しておくべきだったとも言えます。
番組の肩をもつなら、番組担当者としてもまさかシェフが試食を拒否するとは想定できなかったのかもしれません。そりゃコンビニ食は庶民志向の開発だけれども、多くの人がすでに購入している人気商品で、それほど奇抜な食材でもない。たとえ一流シェフでもすべてを一口は食べてくれるものと想定するのも無理はありません。
今後は必ず試食することを事前に同意してルール化しておく必要があると思います。
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